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映画ファンの皆さま、映画祭ファンの皆さまへ
映画祭実行委員会ならびに全てのパートナーを代表して、皆さまを大阪ヨーロッパ映画祭の新しいホームページにお招きできることを嬉しく思います。
文化と教育の面から日本とヨーロッパの絆を深くすることを目的に、20年間の歴史を通しヨーロッパ映画と日本の人々との架け橋として重要な役割を果たしてきました。 そして大阪ヨーロッパ映画祭は日本を代表する映画イベントのひとつとなり、アジアにおいてヨーロッパ映画を披露する重要な場としての地位を築きあげました。
1994年の第1回よりジャパン・プレミアや特別上映を企画し、何百ものヨーロッパ映画をご紹介してきました。
また、数々のゲストも映画祭に参加しました。モーリス・ジャール、ファティ・アキン、パトリス・ルコント、ヴィム・ヴェンダース、ビル・プルマン、大林宣彦、奥田瑛二といった、世界に名を馳せ評価されているアーティストから、その時はまだ新鋭であったジャコバン・ドルマエル、マチュー・アマルリックなど、ヨーロッパと日本から多くのゲストが映画祭に参加し、映画への情熱、人生への情熱を観客や学生と分かち合いました。監督や俳優だけでなく、カメラマン、映写技師、編集者、批評家、プロデューサー、作曲家、画家、メディア・エデュケーター、服飾デザイナーなども歴代の映画祭に彩りを添え、観客とのディスカッションを活気あるものにしてくれました。
 
20回目を迎えた今、21回目に向けて
大阪ヨーロッパ映画祭は今年で20回目を迎え、一時代を築きました。それと同時に、フランソワ・トリュフォーの言葉を借りれば、映画祭の歴史は『たった一切れの人生』でもあります。この映画祭はある人にとって『秋の訪れのサイン』で、ある人にとっては1年に渡る準備の集大成の時です。
この20年間、映画産業は数々の変遷を遂げました。映像表現、映像が観客のもとへ届けられる方法、人々の視点など、様々な面に大きな変化がありました。知的かつ芸術的に水準の高い優れた作品を取り上げる機会も残念ながら減少しています。
映画祭を企画するにあたり、『なぜ映画を作るのか、なぜここで映画イベントを開催するのか』という質問に明快な答えを出す必要があります。この答えには、商業目的を超える思想や豊かな表現方法が失われないようにしていく必要性、そして、世界のグローバル化に拍車がかかるなか多様な文化の独自性を保つ必要性、人々が生きる姿と社会の現実を映し出す必要性などが掲げられます。 世界中で、人々がかつて無いほどに自分のアイデンティティを捜し求める時代に、大阪ヨーロッパ映画祭は今年も野心的でバラエティに富んだ作品を観客に提供し、共通の文化・文明、それと同時に存在する多様性を示すため、ヨーロッパ映画の普及にこれからも努めたいと思います。